自身の体験談「クローン病⑥」
前回、久しぶりの食事をして、腸閉塞になりかけた、その後のことを書きます。
その当時、僕の父親の弟、叔父さんが尼崎に住んでいて、兵庫医大に転院してからは、毎日のように仕事終わりに来てくれて、洗濯物を持って帰っては、洗濯をしてもらったり、色々とお世話になりました。
本やマンガも何冊か持って来てもらいました。
その中でも、僕が影響を受けた本が2冊あって、その1冊が僕を救ってくれて、今日の自分がいます。
最初に持って来てくれたのは、春山茂雄さんの脳内革命です。
これは、母が持っていた本で、表紙だけ見たことがありました。
ただ、母が難しい本だと言っていたので、僕は難しいものだと思い込んでいました。
しかし、読んでみて思ったのが、そんなことは全くなく、むしろ読みやすく、面白いというのが感想でした。
確か、脳内エンドルフィン。
楽しいことをすると、脳から脳内エンドルフィンが出て、これが麻薬と同じ物質だったと思います。
同じ物質だったら、間違いなく楽しいことを選ぶ方が良いなと、当時の僕は思いました。
次に、もう1冊の本が僕を救ってくれた本になります。
安保徹先生と福田稔先生が書かれた、自律神経免疫療法という本でした。
表紙には、ガンやアトピーが治ると書かれていて、当時の僕は、これは本当に本当なのか?
もし本当なら、すごい本に違いない!と思い、無我夢中で読みました。
これも、脳内革命同様、すごく読みやすく、一気に読めました。
そして、これを読んでから、目の前に光が照らされ、見る見る元気になっていきます。
内容は、爪の縁に、つま楊枝や細い物で刺激や、爪を母指示指ではさみ揉むことで、自律神経を交感神経優位から、副交感神経優位にして、体調を整えるという本でした。
割合は、交感神経6:副交感神経4のバランスが良いのですが、今の世の中は、ストレス社会で、この
バランスがどうしても、交感神経の方に偏っていて、それが原因で、身体に不調が起きると書かれていました。
する指は、薬指以外で、手を中心に、足もやると更に効果が出ると書かれていました。
もちろん、僕は手と足の両方しました。
最初は、つま楊枝の細い方でやっていたんですが、慣れてきたら、自分の親指の爪で刺激するようになりました。理由は、夜寝ながらでもできて、楽だからです。
刺激できれば、何でも良いという考えでやっていました。
ちなみに、クローン病は人差し指となっていて、人差し指は他の指よりも念入りにしました。
これは、後で鍼灸の世界に入り、大腸経のライン(人差し指)だと分かります。
本を読んでから、毎日朝と寝る前に必ず欠かさずやりました。
最初は手足両方、時間がない時は手だけの時もありました。
これをやってもらったら体感すると思うのですが、身体がポカポカ温かくなります。
確実に副交感神経神経が優位になっていることが分かります。
そして、一番大きかったのは、病院では難病=治らないと言われていたのが、治るかもしれないという希望を持てたことが、僕の人生を大きく変えてくれました。
今になって思いますが、病気と書いて、病(やまい)は気からとか、元気と書いて、元の気になるとか、まさに人間は、この気の持ちようが大事なんだなと、当時の自分を見て、改めて感じます。
また、この本を読んだのが、腸閉塞になってから落ち込んでいた時だったので、余計に救われました。
本当に、叔父と、叔父にこの本を教えてくれた友達、安保徹先生と福田稔先生には感謝しかないです。
今、こうやって元気にやれているのも、この本があったからこそです。
本当にありがとうございます。
これを期に叔父さんには色んなことを教えてもらうことになります。
鍼灸を勧めてくれたのも叔父さんです。
僕にとっては、メンターみたいな人で、叔父さんなくして、今の自分はいないです。
その他、入院中にゼミの教授がお見舞いに来てくれたり、当時、近くで一人暮らしをしていた弟が、スラムダンクを全巻持って来てくれたりと、パワーをもらいました。
パワーで思い出したんですが、当時は長谷川穂積さんが、初防衛戦をした時で、すごく勇気づけられました。
僕が、ボクシングや格闘技を観るきっかけを作ってくれた方で、地元も同じ西脇ということもあって、僕にとっては今も、これからも、ずっとレジェンドです。
あと、ちょうど、その時に、ドラマで1リットルの涙がやっていて、主人公が小脳変性症を患い、どんどん変わっていく姿を毎週、自分と重ねては、泣きながら見ていたのを覚えています。
クローン病とは比べてはいけないんですが。
この時から、僕は色んなところからパワーをもらって、それで何とか頑張ってこれたところがあります。
僕の場合、特にスポーツと音楽にパワーをもらいました。
そして、色んな方からのパワーをいただき、気が満ちた状態で、退院することになります。
もう夏もすっかり終わり、11月に入っていまいた。
退院する時に、すごく肌寒かったのを覚えています。
入院期間は、3ヶ月と1週間でした。
今まで、こんなに長く入院したことがなかったので、季節が変わったことに若干違和感がありました。
そして、これから、元の生活に戻り、思っていたイメージとのギャップにどんどん葛藤していくようになっていきます。
入院中にお世話になった、兵庫医大の先生方、看護師さん、その節は色々としていただきまして、ありがとうございました。